なんだか子供の頭の形が気になるなぁ。
絶壁気味だし、左右差もある気がするけど・・・
まぁ、そのうち治るかしら。
そんな風にお悩みの方、ちょっと待った!
重度の頭の歪みは自然には治りません。
今回は頭の形を矯正するヘルメット治療についてご紹介します。
私の実体験を書いていきますので、
お子様の頭の形が気になる方はぜひお読みください!
※ヘルメット治療自体については専門のサイトがあるので
そちらをご確認ください★
この記事はこんな方におすすめです
- 子供の頭の形が気になっている方
- ヘルメット治療に興味がある方
- 東京女子医大のヘルメット治療の流れが知りたい方
- アイメットについて知りたい方
- 高月齢(7か月)からのヘルメット治療について知りたい方
ヘルメット治療を受けるまで~頭の形が気になる?~
息子は生まれた時から真上を向いて寝る子供でした。
「このままじゃ絶壁になっちゃうかなぁ」と心配をしていました。
調べてみるとドーナツ枕などの矯正目的の枕を使った頭の矯正方法もありましたが、
自分の意思で身体を自由に動かすことができない時期に枕を使うことは窒息リスクがあると知り、枕は使用しませんでした。
そうこうして生後3か月になる頃には今度は左ばかり向いて寝るようになりました。
うつ伏せ寝をさせることも考えましたがSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがあがるため、
やはり何も手を打たずにズルズルと月日が過ぎていきました。
しかし、絶壁と左後方部の扁平感がいよいよ気になるようになってきたため
3か月検診の時に診てくれた医師に頭の形について相談しました。
すると
まぁ日本人は絶壁の人多いしね~。
成長すれば気にならなくなっていきますよ~。
と言われたため、そういうもんなのかと思いそのまま何もせずに過ぎていきました。
でも心のどこかに「本当に気にならなくなっていくのか?」と引っかかってもいました。
そのため6か月検診の時にかかりつけ医に再度相談したところ
う~ん、確かに絶壁だけど病的なほどではないかなぁ。
でも気になるなら専門の先生の紹介状書きますよ。
そこではヘルメット治療っていう治療を専門にやっているから。
と言ってもらえたことから、ヘルメット治療という選択肢が出てきました。
その日は紹介状は書いてもらわず、帰宅後主人と話し合うことにしました。
主人に相談すると
まぁ、そんなに気にするほどでもないと思うけど
せっかくなら一度診てもらおうか。
それで治療対象外ってことになれば、それはそれで安心するし。
と言ってもらえたので、さっそくかかりつけ医に紹介状を書いてもらうことにしました。
かかりつけ医が紹介してくれた先は「東京女子医大病院」でした。
そこには藍原先生という、子供の頭の形を専門に診てくれる先生がいらっしゃるということで
さっそく初診の予約をすることとなりました。
東京女子医大の初診の流れ
①予約
まずは、東京女子医大の初診受付に電話をし、
頭の形矯正のため、脳神経外科を受診したい旨を伝えます。
ヘルメット治療外来は週に1回、木曜日のみの受診とのことで、
一番近い木曜日に予約を入れてもらいました。
その際の注意事項として、
「赤ちゃんが沢山いる外来になるので、待ち時間が4~5時間になることもありますのでご了承ください」ということでした。
内心は「そんなに!?」と思いましたが、
「じゃあいいです」というわけにもいかないので「わかりました」と返答しました。
子供を連れて4~5時間なんて、どうやって潰したらいいの(泣)と思い、
東京女子医大にキッズスペースはないのか、近隣に何か遊ばせることのできるところはないのか探しましたが見当たりませんでした。
とりあえず、ミルクとオムツのおもちゃを多めに携え、
緊張しながら東京女子医大に向かいました。
②受付
東京女子医大に到着すると正面玄関に初診受付があります。
そこに紹介状や保険証を提出し、問診票を記入します。
その後2階の脳神経外科に行くように案内されます。
脳神経外科外来に行くと沢山の赤ちゃんがいました。
すでにヘルメットを被っている子もそうでない子もいたのですが、
なんだか心強い気持ちになりました。
③予備診察とレントゲン撮影
脳神経外科の受付に初診受付でもらったファイルを提出し、番号札をもらいます。
それから約20分後に中待合室に呼ばれました。
またそこから約20分後に診察室に呼ばれました。
そこには千葉先生という先生がいらっしゃって、
アジア人の頭の形の特性などの説明を受けました。
そんなに詳細な説明はないのですが、説明書はもらえます。
千葉先生に子供の頭の形を診てもらったところ
う~ん、ざっと見たところそこまで目の大きさや耳の位置にズレもない気がするけど。
まぁ短頭(絶壁)ではあるけどね~。
とりあえず、レントゲンを撮って見てみましょう。
(※イラストよりずっとイケメンの先生ですw)
とのことでした。
なので内心「ヘルメット治療しなくて済むレベルなのかも♪」と思って気が楽になりました。
千葉先生の説明と診察は大体10分くらいで終了し、
その後レントゲン室に向かいます。
レントゲンも10分くらいで呼ばれてサクッと終了しました。
再度脳神経外科の受付に戻ると、「藍原先生の診察まで約30分くらいです。」と案内されました。
実際には40分程度で中待合室に呼ばれ、そこから10分くらいで藍原先生の診察室へ呼ばれました。
診察室には藍原先生はおらず、他の診察室で対応している声が聞こえました。
その間診察室の中に張られた沢山のヘルメット治療をしてきた子供たちからの手紙や写真が貼られた壁を眺めていました。
15分くらい待つと藍原先生登場です。
④藍原先生の診察
藍原先生からは、まずレントゲン結果から病気はないことを伝えられました。
子供の頭の形が分かりやすいように、ネットのようなものを子供の頭にかぶせて歪み部分を見せてもらいました。
確かに頭頂部から見ると左後頭部が斜めに扁平してしまっているのが良くわかりました。
また、その歪みのせいで耳の位置もずれているとのことでした。
重症度では4段階のうち3(4が重度)であり、3以上は自然に良くなることは無く、
ヘルメット治療の対象になると説明を受けました。
ちなみに私の頭の形にとても似ているようです。
私も重症度でいうと、2.8くらい。
息子は3.2くらい、とのことでした(泣)
千葉先生の予備診察の雰囲気から「もうヘルメット治療はないかなぁ」と
楽観的に構えていたので結構ショックでした。
耳の位置も前後にズレているとのことでした。
藍原先生的に一番引っかかったのは、子供の月齢でした。
その時子供は7か月になっていました。
お母さん、いつ頃から頭の形気になってたの?
と聞かれたので
- 2,3か月ころに気になって検診の先生に相談したこと
- そのうち気にならなくなると言われたこと
- でもやっぱり気になって6か月検診のかかりつけ医に相談したこと
- そこでようやく紹介状を書いてもらう流れになったこと
を伝えました。
そのうち自然になんて治らないからね!!
ほんと適当なこと言うよな~。
とかなり憤ってらっしゃいました。
というのもヘルメット治療が最も効果が期待できるのは
生後2,3か月ころからの開始ということです。
頭蓋骨もまだ柔らかく、成長段階であり
まだ自我があまりないので自分でヘルメットを外してしまうこともないからです。
ただし、うちの子供の場合まだ頭に柔らかさもあり、大泉門(頭のてっぺん付近の頭蓋骨と頭蓋骨の間の空間)も閉じていないため
始めるなら今日にでもヘルメットの計測してほしいんだけどなぁ
と言ってもらえましたが、予備診察段階で楽観的になってた私は
待ち時間の間に夫に「ヘルメット治療になるかも」とも伝えてなかったため、
その日に決断することはできませんでした。
その時点でかなりションボリしてしまっていたのですが
でも月齢が進んでいるから無意味ってことはないよ。
一番大きくて1歳2か月から始めた子もいるよ。
と励ましてくれました。
また、よく言う「絶壁」を治すというよりも
左右の歪みを強制していくことが治療の目的であるという説明も受けました。
イメージとしてはこんな感じです↓
藍原先生の診察が終わると提携しているアイメットの方がいらっしゃり、
ヘルメット治療の流れを説明してくれました。
市ヶ谷にあるアイメット専用クリニック「アイステーションクリニック」で計測し、
2週間後にヘルメットが出来上がるとのことです。
ただし、ここでも週に1回、木曜日にしか計測できず、
そこからヘルメット作成まで2週間かかるので、
この時点でヘルメット治療の決断ができなければ計測が1週間先延ばしになり
その分ヘルメットの完成も後ろ倒しになってしまいました。
ちなみに・・・
この時点でヘルメット治療を決断している場合、
東京女子医大から市ヶ谷のクリニックまでのタクシー代は
市ヶ谷のクリニックで清算してもらえます★
以上のような流れで東京女子医大での初診が終了しました。
なお、この初診は保険証+医療証を提出すれば0円です!
実際に初診にかかった時間
予約時に「4~5時間かかることもある」と言われ、
ビビり倒していた私ですが、実際には2.5時間程度で終了しました。
- 13:30 受付
- 13:50 中待合室に呼ばれる
- 14:10 予備診察
- 14:30 レントゲン撮影
- 15:10 中待合室に呼ばれる
- 15:20 診察室に呼ばれる
- 15:35 診察開始
- 15:50 診察終了
- 16:00 清算(0円)
もちろん、ここから直接ヘルメット作成のために
市ヶ谷のクリニックに移動する場合はプラスで時間がかかります。
実際に東京女子医大でヘルメット治療を始めた方の過去のブログを見てみると、
4~5時間かかっていた時代もあったようです。
それを短縮するために予備診察の導入やヘルメット作成を市ヶ谷のクリニックに分けることで
かなり待ち時間が軽減されています。
また、外来受付の方も待ち時間に気をかけてくれているようで
「●●分くらいですよ」と目安を伝えてくれるので
今のうちに授乳しよう、とかオムツ変えようとか計画的に動けます。
この配慮はとても助かりました。
この仕組みを作り上げたのも藍原先生のようです!
ヘルメット治療についての反省点
とにかく時間との勝負のヘルメット治療。
初診を受けたのは7か月に入ったばかりの頃でしたが、
計測~ヘルメット完成まで2週間かかるのに、
初診当日に決断できなかったため、結局ヘルメット治療を開始できたのは
8か月目前となってしまいました。
この1週間が本当に長く感じました。
なんでもっと早く受診させてあげなかったんだろう・・・
と毎日後悔していました。
もしお子様の頭の形について少しでも気になるのであれば
「そのうち気にならなくなるよ~」という言葉を安易に信用せず
早急に専門医に診てもらった方が良いと思います。
個人的には「そのうち気にならなくなるよ~」というのは
だんだん髪の毛が生えてきて歪んでいても気にならなくなるという意味なのではないかと思います。
頭の歪みはもちろん見た目にも影響しますが、
歯並びや肩こりなどに後々影響を与えます。
私も重症度2.8と言われましたが、その私でも中学生時代に頭痛がひどく脳外科を受診した結果、肩こりが原因だったこともあります。
また、大人になってから噛み合わせが悪くなりマウスピースをして寝る日もありますし、
肩や骨盤の位置もズレてしまっています。
ヘルメット治療は高額ですが、後々歯を矯正するとなったら
100万単位で費用が掛かる場合もあり、物心もついている中矯正しなければならなくなります。
私の子供にどの程度矯正成果が出るかわかりませんが、
やれるだけのことはやりたいと思います。
次回以降アイステーションクリニックでの計測や、ヘルメット着用についてレポートしていきます!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
コメント
近日、東京女子医大に子ども(8ヶ月目前)のヘルメット治療を検討しに行く者です。頭の歪み方もうちの子どもと同じで、予約時に長い待ち時間を伝えられたのも同じで、いろいろと本当に参考になりました!!細かく書いていただいていて、とてもイメージができました。不安が少し減りました!行ってみて諸々どうなるかわかりませんが、一言お礼をお伝えしたく、こちらに失礼致します^^
とてもためになるブログをありがとうございました。
ありがとうございます!全然ブログ更新できてなくてすみません!励みになります★うちの子も8か月目からスタートでしたが、キレイになりましたよ!1歳四か月くらいまで被ってたかな?ヘルメット治療頑張りましょうね(*^^*)